鈴木有李 『ヤカラブ』

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ヤカラブ
ヤカラブ
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鈴木 有李
ミリオン出版
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「全国の女子高生が号泣!」と嘘くさいキャッチが踊る(ケータイ)小説を読む。「輩(ヤカラ)」たちの「Love」、それが「ヤカラブ」……らしいのだが、地方文化・ヤンキー文化が描かれて、現在各方面で活躍中のギャル系モデルさんの過去の体験をベースに書かれた、という部分はケータイ小説の王道をいく。別に大した話はない(妊娠中に彼氏が逮捕されて中絶、とか、腕にお互いの名前を彫りあった、とか)し、ひたすら退屈な本だったが、ひとり、厳格なモルモン教の伝道師の両親(本書のなかではキリスト教、とぼやかして書かれているが、仕事の関係で『ユタで生まれた』、アルコールやカフェインもNG、といったらモルモン教しかない)と退屈な学校に反発し、家出……からの、渋谷のクラブでダンサーとして人気を集め、かつ、毎晩毎晩クラブで男を狩る、という女の子は痛々しくて良いな、と思った(MIYAVIに憧れているところもポイントだ)。宗教的な抑圧からの逃走がなんかプリンスみたいだし、彼女はそのうちひたすら破戒と堕落の道を歩んだところで、回心する出来事があれば、大きく針が逆に振り切れて宗教にハマッてしまうのではないか。

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