吉田一郎不可触世界 / あぱんだ

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あぱんだ
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吉田一郎不可触世界
SPACE SHOWER MUSIC (2015-05-13)
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Zazen Boysのベーシスト、吉田一郎のソロ作を聴く。リリースにあたっておこなわれた彼のインタヴュー記事が面白い。20年近くにわたって個人的に作りためてきた作品たちを今回公開した、ということだけれど、誰かに聴かせるつもりがない音楽をわたし自身作っていたこともあるので共感できる部分がある。


すごく暑苦しいPVで、異形のミュージシャン感が溢れまくっているのだが、音楽はリリース元であるMatsuri Studioのドンであるところの向井修徳によるKimonosに似たニューウェーヴ的な雰囲気を共有しているように思った。以前に、吉田一郎が組んでいたバンドの音源も聴いたことがあったけれど、それは変拍子に、ジャギジャギッとしたギターが特徴的な、ポスト・ハードコアっぽいバンドだった気がする。それとはかなり方向が違う。けれども、ジャギジャギッとしたギターが入ってる曲もある。

ヴォーカリストとしての魅力は残念ながらあんまりないし、日本語ラップのような部分は聴いていて恥ずかしい感じもする。ただ曲はとても良い。「たまプラーザ」なんて、向井修徳に歌ってもらいたいな、と思わせてくれる。
ベーシストではなく、一個の肉の固まりとしての吉田一郎の想いがここに集まり、沼から突如フナを咥えて這いずり出てきた河童のエグい匂いを漂わせながら/それに出くわし/おののきながらも未知の好奇心を刺激された十才の少年のような純粋な煌めきを放っている。(向井秀徳)
これ以上の言葉が思い浮かばないのが悔しい。ジャケットに使われている絵も、吉田一郎自身による自画像だそう。これもなんだかすごい絵で、もちろん上手くはないけれど、LSDを摂取した画家が描いた猫の絵を思い出させてくれる。

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