Jim O'rourke / Simple Songs

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Simple Songs
Simple Songs
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Jim O'Rourke
Drag City (2015-05-19)
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2009年の『The Visitor』以来のジム・オルークのアルバムを聴く。今回は歌モノ、実に13年半ぶりらしいが、合間にバート・バカラックのカヴァーがあったから、彼のヴォーカルを聴くのがそんなに久しぶりなわけでもない。というか、今回歌モノのアルバムを聴いたら、なんだ、歌ってるからと言って、彼の音楽的な世界観が変わるわけではなく、一緒なんじゃん、と思った。録音された音の感触からして、全然、今流行のモノとは違っていて、ジム・オルークの音っていうのがある。たぶん、本作を別な最近の音楽と続けて再生すると、その音量レヴェルの控えめさにビックリするであろう。他の音楽家のように、誰かに追い立てられるようにして音圧をガンガンあげていく、ような音作りは一切されてなくて、ちょうど思い出すのはやはり、ジム・オルークがプロデュースしていた時代のWilcoのような音作りであるのだが、本作の音はそれよりもずっと軽々としている。

そういう音で、タイトルが Simple Songs でしょう。リラックスしたユルいアルバムみたいに思っちゃうじゃないですか。それが全然違うんだ。『Eureka』の「Eureka」のような、その一曲だけでアルバム全体をガッツリと印象付けるキラー・ソングはないんだけれど、アルバム総体として、すごく良い内容。今月、山本達久が参加しているアルバムを買うのが2枚目だが、リズム的な部分で彼のドラムがめちゃくちゃに良い仕事をしている。奇数拍子の楽曲でのバシバシ叩いて、キメでザッと止まる(かなりバカみたいな表現になっているが)ポスト・ハードコア的なグルーヴを生み出していてとても気持ち良いのです。このドラムを基調にして、バンドの音がダイナミックに動いていく瞬間が多々あり、それが壮大で良い。あくまで音自体は、リッチなものではないんだけれど、小さな音の塊が、非常に大きなダイナミクスを生んでいる。これって、ひょっとしてめちゃくちゃにロックなんじゃないのか。


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