僧侶たちがおこした奇蹟は、予言や病気の治癒のほか「死んだはずなのにどこかで見かけた!(エルヴィスのようだ……)」だとか「一日に三百里歩く」だとか「どんなに歩いても足下が汚れない」だとかいろいろ。涸れた泉を復活させる人もいて、日本にも空海が杖で岩をついたら温泉が湧いた、みたいな話が残っていますし、キリスト教の聖人たちが残した逸話にも似たようなものが多々ありそう。各地に似たような話が転がっているのを考えると、昔の人たちがなにに困っていたのか、なにをすごいと思っていたのか、がわかるような気がします。
1巻の感想にも書きましたが、中国の場合、この手のエピソードに神仙思想の影響も強く感じられるのも楽しいですし、いろんな面白僧侶がでてくる。こうした短いエピソード集みたいな本は、トイレに置いて読んだりしたい。
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