Maria Gadú / Guelã

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ブラジルのMPB歌手、マリア・ガドゥの新譜を聴いた。彼女の作品に触れたのは2011年のカエターノ・ヴェローゾとのライヴ競演盤、そして2012年のセカンド・アルバム、そしてサード・アルバムとなる本作である。ブラジル音楽界において「女カエターノ」と呼ばれるのは、鬼才アドリアーノ・カルカニョットであるけれど、マリア・ガドゥは本作で晴れて「2代目女カエターノ」を襲名したと言えるかもしれない。アドリアーノ・カルカニョットが、アート・リンゼイやカエターノ本人周辺のミュージシャンとのつながりから、女カエターノ化するのは当然だとしても、マリア・ガドゥは人脈的にそこまで濃くカエターノとつながっているわけではない(過去に一緒にツアーしてライヴ盤まで作っているけれど)。にも関わらず、ここ5年ほどのカエターノ・ヴェローゾのオルタナティヴ・ロック化したMPBの音に本作は限りなく肉薄していると思った。なんといっても、ディレイを多用したギターによる空間作りが。それどころか、フェルナンド・カブサッキのようなアルゼンチン音響派的な感じもあって、あんまりブラジル、ブラジルしていないのが新鮮だった。サンバとか全然入ってないしね。しかしながら、それがマリア・ガドゥの世代にとってのリアルなブラジル音楽なのかも。正直ちょっと地味すぎる感じがあるが、悪くないアルバム。


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