ハウス、キシタニ、シベリウス

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シベリウス:交響曲第3番&第5番
ベルグルンド(パーヴォ) シベリウス ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
EMIミュージック・ジャパン (2006/02/22)
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 朝8時に会社に行こうとすると、7時半には家を出なきゃいけない。で、そうなるともう朝がすごく寒い。息は白いし、鼻がツンとくるような空気感がある。「ああ、もう冬なのだなぁ……今年の秋はなんだかホントにいつの間にか過ぎちゃったなぁ……」とか思う。


 こうなると途端にシベリウスなんかが聴きたくなる。彼はフィンランド出身の、音楽史的には近現代の作曲家なんだけれども、名声が高まりつつあるころにちょっと田舎に引っ越して……その後はほぼ隠遁暮らしのまま世を去った、という結構謎の人。


 そういう人だけあって、作品もちょっと変わっている。普通の作曲家は年を取るにつれて、まるでどんどん言いたいことが増えるみたいに長く、規模の大きい曲を書く傾向にあるけれど、シベリウスは逆に年をとるにつれて曲は短く、規模はシンプルにしていった。構成やオーケストレーションにも独特な響きがあって、音があんまり抜け切らない、こもった様な感じがするところに「なんか田舎暮らしして人に会わないとこういう音楽を書いちゃうのかなぁ」とか思う。けれども、それは暗い方向には向かってなくて、「窓を閉め切ってストーヴをガンガン炊き続けたので、空気がこもってます」的な温度を感じる。


 交響曲第5番はそういう温度が適度で(第6番、第7番まで行くとちょっとこもり過ぎる)、特に好きだ。一言で言うと「地味」な曲なんだけども、その地味さが良い。無駄な熱さや勢いが無く、足元とかお腹からポカポカとしてくる感じがする――あと「シチュー食いてぇ……」って思う。岸谷五郎がなんかログハウスでシチュー食ってるCMみたいな、そんな感じがするからだろうか。



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 映像は件の交響曲第5番より第4楽章(演奏はエサ・ペッカ・サロネン指揮スウェーデン放送交響楽団)。





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