FAUST来日公演@liquidroom

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Faust So Far
Faust So Far
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Faust
Universal (2007-07-17)
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 ドイツの伝説的アート・ロック・バンド、ファウストの来日公演へと行った。11年ぶりの再来日だという。ロック・バンドといえば概ね、カリスマ的なメンバーがいて、それを中心として語られることが常套句となっているけれども(レディオヘッドにおけるトム・ヨーク、みたいな。もちろん、ツェッペリンみたいに全員が中心みたいな特異点はあるわけだけど)、ファウストというグループは少し特殊で、これまで特にそういった語られ方はしてこなったと思う。だからと言って演奏能力がすごい!という売りがあったわけでもない。「ドイツの山奥の廃校にコミューンを作ってレコーディングをしていた」とか「最初の解散ライヴで卓球をやった(実際はピンボールをしたらしい)」とかいうエピソードばかりが伝えられ、かなり謎のグループだったというのがファウストの一番の売りだったのかもしれない。しかし謎だからこそ、この来日で何をしてくれるのかはものすごく楽しみだった。しかも、前情報によれば「過去の楽曲も取り上げる」と言うではないか。


 だが、その期待は見事に裏切られることになってしまった……しかも最悪な意味で。2時間近くに渡って観せられたのは、なんの魅力も無いライヴ・ペインティングと「ソニック・ユースに影響を受けたB級オルタナバンドのインプロヴィゼーション」みたいな演奏、それから「今何時代?それ何クサス?アインシュテュルツェンデ何バウテン?」っていう伝統芸能染みた工具による前衛っぽいパフォーマンスだけで、本当にがっかりした。「うわー、伝説ってホントに伝説じゃん、これ……」みたいな検証に安くは無いチケット代を払ったような気分になり、終演後塩辛をつまみながらヤケ酒するぐらいひどかった。たしかに音楽は「現代風」の感じ――いわゆるポストロックみたいな――ではあるのだが、ファウストである必要が全く無い音楽。これは「昔のファウストはすごかったけど今は……」という保守的な意見ではなくて、普通にダメなバンドを観せられた気がした。貫禄だけはすごかったけど……。


 とはいえ、グラインダーやチェーンソーなどを使用した伝統芸能染みたパフォーマンスは大好きなので、大笑いしながら観た。とくにチェーンソーをグィングィン言わせていたときに会場内に広がったガソリンスタンドのような異臭(燃料が燃えてる臭い)が生々しくて良かったと思う。でも、やるならもっと徹底的にやって欲しかった、というのが正直な気持ち。生きてる豚をニコニコしながら切り刻むとか。





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