高橋昌一郎『理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性』

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理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)
高橋 昌一郎
講談社
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 以前、ボルヘスのエッセイを読んでいてピエール・シモン=ラプラス(ラブプラスではありませんぞ)という昔のフランスの数学者が面白そうだ、というようなことをmixiの日記に書いていたら、友人にこの本を薦められたので読んでみました。「理性の限界」をテーマにした架空のシンポジウムの議事録、というまるでプラトンの対話篇のような体裁をとっているところは賛否両論ありそうですが*1、かなりレベルの高い良書です。「囚人のジレンマ」、「繰り返しの囚人のジレンマ」、「ゼロサムゲーム」、「ナッシュ均衡」と言った学生時代に講義で習ったにも関わらず、ぼけーっとしていたせいで全く理解できなかったゲーム理論のお話をこれを読んで理解できた気がします。かなり分かりやすく書かれている本ですが、本当に内容をガッチリ理解したいのであれば、登場する論理式などを自分で書いてみるとより一層理解力が高まりそう。ただし理解したところで使いどころがほとんどないぜ! というのが悲しいところですが。




*1:途中でカント主義者という登場人物が変な茶々を入れたりする。近代理性の象徴としてカント主義者が登場しているのはなんとなく予想できるのだが、はっきり言ってウザい





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