たとえば発音。単語それ自体の発音は難しくないものの、リエゾンとアンシェーヌマンの仕組みがよくわからず、テキストのフランス語の下に振られたガイドのカタカナを頼りにしないと、声に出せなかった。カタカナがあることで、助かる反面「これ、一生声に出して読めるようにならんだろ」という気分になった。あと、動詞の時制が多くて覚えられる気がまったくしない。これまで、ラテン語、ポルトガル語、ドイツ語をかじってきたなかで、フランス語がもっともしんどそうである。
ただ、そのしんどさや独特な感じこそが、フランス語の面白さでもあるんだけれど。しんどいけど、楽しい。まったく歯が立たない、というわけでもないし。自分はこのテキストを一通り読んだら、なんとなくフランス語の文章の意味を把握できるようになった。複雑な部分を記憶していなくても、冠詞や前置詞、代名詞の知識が得られたことによって、意味を類推するヒントが大幅に増えた感じがある。あとはラテン語や英語の知識を動員して、考えるだけである。
しかし、この例文はさすがに「おフランスだなあ……」と感動してしまったよ。
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