川上未映子 『きみは赤ちゃん』

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きみは赤ちゃん
きみは赤ちゃん
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川上 未映子
文藝春秋
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このブログ記事を読んで、手に取った本。川上未映子の小説はまだ読んだことがなくて、雑誌の連載コラムとか、あと映画にでていたこと(太宰原作の『パンドラの匣』)でしか、彼女の仕事には触れたことがない。彼女の歌も知らない。おもに知っているのは、目が離れていて、大変キュートな女性である、ということだ。目が 離れている女の子が好きなのである、わたしは、とても(自分も目が離れている)。で、わたしは勝手にこの作家を、エキセントリックな作家、なのだと思っていたので「え! 育児エッセイとか書くんだ!」と大変意外な思いをした。けども、とても面白かったです。わたしには子供がいないけれど、ちょっと感動して読んでしまった。

前述のブログ記事でも、阿部和重disが紹介されていたが これは、自分に言われてるみたいである 。母親と子供、父親と子供、このふたつの関係性の、本質的な違いについては本書にも綴られている。これは要するに「父親は、お腹を痛めていない(から、母親と比べて 、子供と繋がれない)」、「男は無責任である」的なお話に結実する。まあ、わからなくはないし、そういう気持ちにさせる男性に全面的な責任はあるとは思う。とはいえ、である。こういうのって「男は子供欲しいなんて言うな!(どうせ無責任なんだから)」みたいな話にも読めちゃうような気もするのだった。 そういうエゴの否定は、果たして妥当なのか、と思うのである。

本書では「出産は100%、親のエゴ」という意見が語られている。たしかにそうである。一方で、学生時代、講義を受けた、ある仏教思想の先生は「こんなヒドい世の中に、子供を生かしたくないから子供は作らないことに決めた」ということを言っていた。これもたしかにそうだと思う。しかし、生まない、子供を作らないという選択もまた親のエゴだろう。どうせエゴなのであれば、無責任に子供が欲しい! と言っても良いんじゃないのか、とか思ったりする。いや、でも、アレだな。そういう無責任さを負担するのがすべて女性、というのはフェアじゃないよな。やっぱり、言っちゃいけないのかも。

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