Jean-Luc Godard / Le Gai Savoir (たのしい知識)

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ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 Blu-ray BOX (初回限定生産)
IVC,Ltd.(VC)(D) (2012-05-31)
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ゴダールの「ジガ・ヴェルトフ集団」BOX、ようやく3本目を見終えた。3本目は1969年に公開された『たのしい知識』。フランス国営放送の委嘱で製作されたゴダール初のテレビ向け作品だが、放映拒否、さらに劇場での公開も禁止されたという曰く付きの作品である。製作時期がまさに革命の季節、というヤツで、毛沢東にチェ・ゲバラにスターリンに……諸々の左翼かぶれっぷりが全開であり、映画も、スタジオのなかでふたりの男女が革命や、言語、映画について語り合うのに、当時の記録映像なんかが挿入されるだけのツラい内容だから、このまま封印されていても良かったんじゃないか、という映画だと思う。わたしも頑張って、93分中50分ぐらいは我慢して観れたけど、途中どうしてもツラくなったので1.5倍速で流してしまった(告白)。そして、熱いコーヒーを飲みながら観ていたら、あまりにツラくて寝てしまい、マグカップの中身をぶちまけてアチコチに軽度の火傷を負った。

いや、でもツラいけど、つまんなくはない。当時のシンセサイザーによる電子音楽や、革命歌がサウンドトラックに使われていて、この映画自体がひとつのミュージック・コンクレートみたいであると思ったし、言語や音楽を刻んで断片化することで、なんか新しい価値とか意味を付与しよう! みたいな実験が本気でやられた頃であろうから、そういう試みを今見直すと大変寒い感じになっているところが面白い。途中で、主人公の男女に放送を通じて、こどもやルンペンへとランダムに単語を伝えられ、伝えられたほうは思いついた言葉を返す的なシーンがあるんだけれど、そことか最高である。こどもは「revolution」と言われると「......」という反応になってしまうが、その次に「cinéma」と言われると「lumiere」と答える。仕込みなのか、たまたまそういう反応が返ってきたのか、全然わからないのだが、仕込みだとしたらゴダールのロマンティック野郎ぶりが伝わってくる気がするし、偶然なのだとしたらミラクルっぽくて良い。

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