ビル・ヴィオラ:はつゆめ@森美術館

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The Art of Bill Viola
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posted with amazlet on 07.01.06
Chris Townsend
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 色んな人が「面白かった」と言っていたので、森美術館まで足を運んでみた。

 視覚系のアートに疎いため私はビル・ヴィオラに関する予備知識を一切持っていなかったのだが、いくつかの作品を体験して強烈に「ニューヨーク的なもの」を感じた。それは会場の入り口で「ナムジュン・パイクのビル・ヴィオラがアシスタントを務めていた」という情報を見たからフルクサスのことを思い出していたこともあるのだが、おそらく映像の「画質」というか雰囲気のなかにノー・ウェーヴのPVと似たようなものを感じていたからだと思う。もっとも、スローモーションを駆使した作品の前にぼーっと突っ立っている間には「モートン・フェルドマン*1の音楽のようだな」と考えていたのであるが。時間が引き延ばされ、極度に動かない映像の前で私は退屈し、しかし逆にそれが集中的な観察を生み出す、というような一種の「異化作用」というか。


 ただ、そういう風にじっとした観察を強制させられるというのはなかなかしんどいものがあり、一番面白く感じたのは《ヴェール》という比較的動きのある作品だった。箱のようなスペースのなかに、何枚もの薄い布が天井から吊るされ、そこに映像を映し出すその作品は、4チャンネルのスピーカーによって再生される音声を伴う。暗いスペースで、映像と関連した川のせせらぎや波の音が、低音のノイズとともに流されているのをずっと視聴しているのは眠くなるぐらい気持ち良かった。子宮っぽい、というか。






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