ルイジ・ノーノ《冷たい怪物に気をつけろ》

0 件のコメント





 先月に発売されたルイジ・ノーノ作品の最新録音(たぶん)のCDが届いたので早速聴いている。これは南西ドイツ放送の実験スタジオで「むちゃくちゃに音質にこだわりました」というのが売りとなっているらしくSACDと通常CDとのハイブリットCD2枚組で約6000円、と近年のクラシック音楽におけるCDの価格破壊に慣れた感覚でいえば「高!」という感じなのだけれど、ルイジ・ノーノのようなサウンドのテクスチュアに重みがある作曲家の作品はできるだけ良い音で聴いたほうが良い。

 CDには《冷たい怪物に気をつけろ》と《死の間近な時 ポーランド日記第2番》が収録されている。どちらも1980年代、作曲家のほぼ晩年に書かれ、ライヴ・エレクトロニクス(リアルタイムで電子的に音を変調させるシステム*1)を使用した作品である。まずは《冷たい怪物に気をつけろ》のほうから紹介していきたい。


 もうまずこのタイトルからして最高なのだが、内容も素晴らしい。全体で約45分と長大な作品のなかを極度の緊張感が一本の線になって貫いているような静寂な作品である(作品の大部分が弱音で、ごく限られた部分で鋭い不協和音が現れる)。また、2人のアルトが中世の聖歌のような旋律を歌う部分があり、ここは背筋が凍るほど美しい。かなりの集中力を要求される作品だけれども、もしかしたらノーノの作品のなかでも最も聴きやすい作品かもしれないとも思う。


20050219140429nono_image_03d133f579


 ものすごくどうでも良いけど、ノーノとモリッシーは似ている。




*1:どういう機材が使われているのか不明。ライヴ・エレクトロニクスを使った作品で、その点がまったく語られないのは少し不思議な気もする





0 件のコメント :

コメントを投稿