砂原良徳/liminal

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liminal(初回限定盤)(DVD付)
砂原良徳
KRE (2011-04-06)
売り上げランキング: 46


(DVD付の初回限定版が通常版よりも安い、という謎の現象がAmazonでおこっている)砂原良徳の新譜を聴く。かなり久しぶりのオリジナル・アルバムだそうだが、砂原良徳のソロ活動を熱心に追っているわけではないのでとくに感慨はなし。とはいえ、冒頭のクリック音からして背筋に電流が走る系の粒だった音が最高で、なんか昨日の夜からずーっと飽きずにこのアルバムばかり聴いているのだった。私はクラブ・ミュージックに詳しくないので想像でしかないけれど、これは踊れそうでギリギリ踊れない音楽であろう、と思う(特典でついてきたDVDに収録された2009年のライヴ映像を観ても観客はほとんど棒立ちで聴いている)。ダンスを志向しない電子音のコンポジションは、優れた未来的ラウンジ・ミュージックとして響き、それは「クラフトワークの子どもたち」というあまりに陳腐なフレーズを脳裏に浮ばせた。この音楽を砂原はNew Ageと呼ぶしかなかった、と語る*1。その発言は、スピーカーの前に正対し聴いていると、意識を内側に沈潜させていく音の性質からも納得できる。音自体の良さがあるので、自然とカラダがクネッたりウネッたりすることがあるけれど、これを周りに大勢の人がいる状態で聴くことはたしかに想像できない。隣に誰かがいるレベル、そうしたプライベートな空間に適したものに思える。




空間に配置された音を堪能できるアルバム、スピーカーで空気を震わせて聴く喜びに満ち溢れたアルバムというのがある、と思う。先日このブログでも言及した大滝詠一の『ロング・バケイション』*2をスピーカーで聴いていたときもそれを思ったのだが、『liminal』もまたそうしたアルバムのひとつ。音がいろんなところから飛んでくるその模様を体験するだけでも相当楽しい気分になってくる。






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