石黒正数 『それでも町は廻っている』1~8

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実家に置いてあった『それでも町は廻っている』の既刊を一気読み。「日常系漫画」というジャンルということでよろしいでしょうか? 面白かったです! お婆さんが思いつきで始めたメイド喫茶でバイトをしている女子高生と、彼女たちを取り巻く商店街・学校の人々の日常風の情景のなかから物語を抽出した魅力的な漫画でした。時折、こうした日常のなかに宇宙人やモンスターといった非日常が入り込み物語を盛り上げるのも面白い。この漫画を読んでいると、日々の生活のなかで物語チックに語ることができる事柄は起こりうる、という風に思いますし、物語の出来はそうした出来事の切り出し方にあるのかもしれない、とも思いました。





主人公たちのグループのなかにものすごいブサイクな女の子がいるのも良いですね。しかし、それは作品中で「ブサイクなもの」として扱われていない。読者にはまるで作者の悪意さえ感じられるほど、そのブサイクが提示されるのですが、作品中ではそれはユニークなものとして扱われるのです。そこからは現実世界で「え? 奥さんあんなに美人なのに、ダンナは……」というアンバランスなカップルを眺めたときの違和感に近い感覚を得てしまうのですが、あくまでそう思われた側としては、自然であり、日常なのですよね。それは当人からすればアンバランスなものは存在しない、みたいな。サブカルチックなネタも適度に配置されているのもポイントで、結構「オッ」とツボを突かれることがありました。


























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