Luiz Gonzaga / A Festa

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フェスタ
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ルイス・ゴンザーガ ルイズ・ゴンザーガ
BMGビクター (1995-06-21)
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ブラジル音楽、と一重にいっても、奥が深いもので聴けば聴くほど多様な音世界が広がっていきますから、愛好家的には汲めども尽きぬ井戸のようなものであり、ブラジルの地図を頭に叩き込んで、そのミュージシャンがどの地方の音楽を演奏しているのか、をマッピングしていくことでようやく整理がついてくる感じがします。地方によって全然音楽が違うのですね。サンバやボサノヴァなどの有名なブラジル音楽はサン・パウロやリオ・デ・ジャネイロといった南東部の文化・経済の中心地の音楽であり、その他の地域には地域ごとに違う音楽が根付いていたのです(その詳細は、名著『リアル・ブラジル音楽』をお読みください)。

フォホーはそのうちブラジル北東部の音楽で、ルイス・ゴンザーガ(上記ジャケット写真の人物)はフォホーの代表的なミュージシャンです。写真だけを見るとイロモノ風なんですが、これは20世紀に北東部を荒し回った義賊、ランピアォンのコスプレなんだそうです。このコスチュームに身を包み、ルイス・ゴンザーガはセルタォンという北東部の干ばつ地帯の生活を歌いました(ランピアォンやセルタォンについてはこの記事が詳しい)。ハードなこの地域の生活を陽気で深みのある声で歌う、というところにセルタォンのブルーズ感覚が表れている、と言っても良いのかもしれません。ゴンザーガの音楽は、ブラジル北東部のみならず、南東部に出稼ぎにいった北東部出身者の心も捉え、ブラジルの中心部でも流行したんだそうです。北東部の音楽は、60年代後半のトロピカリアでも再評価されるのですが、ルイス・ゴンザーガを聴いてみると、当時のカエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジル、ムタンチスの音楽に組み込まれていた北東部の雰囲気に気づきハッとしてしまいます。

なお、このアルバムには一曲、ミルトン・ナシメントがヴォーカルで参加。ルイス・ゴンザーガとのデュエットが素晴らしいんだ……。

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