Sonic Youth
Goofin Records (2012-12-04)
売り上げランキング: 3462
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活動休止中のSonic Youthだが、公式サイトをみた感じでは、スティーヴ・シェリー以外の主要メンバーはそれぞれでソロ活動をしてるみたいである。リー・ラナルドもソロ・アルバムだしてるし、バンド活動休止のトリガーであったサーストン・キム元夫妻も、未聴だけれどもオノ・ヨーコと一緒にアルバム作ってるし、なんだ、一緒に活動できるなら、Sonic Youthも活動再開してくれよ、と思わなくもないのだが、新譜としてでてきたのは1985年のライヴ盤なのだった。
今回のアルバムには『Bad Moon Rising』をリリースしたあとのツアーでの1985年8月11日の演奏が収録されている。ソースは4トラックのカセットMTRということで、音質はオフィシャル・ブート程度だが、言うまでもなく熱狂して聴いた。というか、録音状況の悪さによってさらに楽曲群はより一層ダークだったり、荒々しい印象をもって聴こえる。非常に狭い空間のなかに音がぎっしりと詰まってしまっている。それは、まるでKing Crimsonの『Earthbound』か、という具合なのだから、もう熱狂するしかないでしょう。よくこんな恐ろしいバンドが、メジャー・レーベルに移籍して活動ができたな……、とか、ノー・ウェーヴから奇跡的に生まれた正統派なロックンロール・バンドがSonic Youthであったのだなあ、深い気持ちになりましたよ。
長いキャリアを持つバンドだけれども、やってる音楽の根幹部分はずっと変わってない、ということが実感できる一枚でもあるわけだが、メジャー在籍末期から急速に音がソリッドになっていたのは、老成や成熟といったキーワードで語れるのかもしれないとも思った。
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