Orquestra Imperial
Universal Brazil (2012-11-09)
Universal Brazil (2012-11-09)
カシン(……といってもケンドー・カシンこと石澤常光のことではなく、ブラジルのミュージシャン・プロデューサー、アレンシャンドリ・カシンのことです)率いるサンバ・オーケストラ、Orquestra Imperialの新譜を聴きました。先日よりブラジルから注目の新譜がガンガン届いていて、いろいろと参ってしまう感じではあるのですが、これも良盤。MPBにおいてアート・リンゼイ以降最も先鋭的なプロデューサーとでも言うべきなのでしょうか、カシンは。楽曲はかなり古式ゆかしいサンバなのですが、独特な空間や音色の作り方はこのオーケストラでも健在です。モレーノ・ヴェローゾ、ドメニコ、ペドロ・サーが参加しているとなったら、これは聴くしかないでしょうが……。
ヴォーカリストでは完全にモレーノ・ヴェローゾ目当てで買った感はあるのですが、このバンドには、ニナ・ベッケル、タルマ・ジ・フレイタス、ルビーニョ・ジャコビーナ、ウィルソン・ダス・ネヴィス、ホドリゴ・アマランチがヴォーカリストで参加しています。このラインナップ、本当にブラジルが「歌の国」であることを実感する豪華さです。このなかだと完全にモレーノ・ヴェローゾが「カエターノ・ヴェローゾに声が似ているヘタウマな感じの人」になってしまう。特にタルマ・ジ・フレイタス、大ヴェテランのウィルソン・ダス・ネヴィスにはやられましたね……。ブラジル良い歌手コンピレーションみたいな感じでも聴けるアルバムなのです。
こちらは3 Na Massa(トレス・ナ・マッサ)というサンバ・ホッピのグループのアルバムに参加した際のタルマ・ジ・フレイタス。おお、なんと狂おしい官能!……!
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