ミシェル・フーコー 『知の考古学』

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知の考古学 (河出文庫)
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ミシェル・フーコー
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最近、ミシェル・フーコーの著作を読み直してみようかなー、とか思っているのだが、その前に『知の考古学』の新訳・文庫版を読む。河出文庫には、ここ4、5年でフランス現代思想のビッグ・タイトルが入っていて、ありがたくは思うんだけれども、フーコーはこれと『ピエール・リヴィエール』(未読)だけですか。あとちょうど今日『言説の境界』が文庫化された模様である。
言説の領界 (河出文庫 フ 10-3)
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できるなら、メインどころのメインどころ、それこそ『言葉と物』とかが、新訳で文庫化されると良いんだけれども、と思う。『知の考古学』もこれだけ読んでも仕方がない本ではないですか。『狂気の歴史』や『臨床医学の誕生』などの仕事の方法論について語っている本だから。書き方が難しいし、いきなり『知の考古学』に手を出した初学者が読めなくて「フーコーは難解……」となってしまったら、アクセシビリティの高さが悪影響を及ぼすことにもなりそう。わたしも難しさにちょっと真面目に読むのを断念して、壮大に読み飛ばしてしまったよ……。こんなに難しく書く必要あるんですか、と思って自分の不真面目さを棚上げにして、本にキレそうになる。

なので、以下に書くことは解説などを手掛かりになにが書いてあるかを推測したことに過ぎない、普段以上に読む価値なしの雑文に過ぎない。

この本でフーコーは、伝統的な思想史と異なった自らの「考古学」について語っている。それがどういうものかというと「歴史の連続性と人間学的思考から解き放たれた」ものだと言う(ここまで本の裏表紙に書いてある)。

方法論のキーワード「歴史の連続性」、「人間学的思考」からの解放だけ拾うと、わたしはディディ=ユベルマンが謳う美術史のアナクロニズムに近いものを感じる。が、脱中心とか脱人間学とか言いながら、それは「脱中心」という中心を求めることのようにも思われるし、「脱人間学」という人間学とも読めなくもない。人間主義への批判をすることで「真の人間主義はコレ!」と言っている、というか。そんな気がする。そんな方法論とかはわたしは歴史家でもないし、思想家でもないので、どうでも良くてですね。「歴史学」や「考古学」に関するテキストじゃなく、「歴史」が読みたいんだよ、って思った。なので、端的に読む本を間違えたことがわかった。

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