Napalm Death
Imports (2015-02-03)
売り上げランキング: 38,469
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1曲目、いきなりチベットの山岳地帯にある寺院で毎朝聴ける声明みたいな、重くて地獄の底から聴こえてくるようなヴォーカルから始まって、うおお、と大変度肝を抜かれるんだけれども、それが速い曲じゃなくて、めちゃくちゃ重いんですよ。なんかEinstürzende Neubautenみたいなの。がっつりメタル・パーカッションとか工業機械を使っているわけじゃないんですけどね。でも、音の波形とか見ていったら、ほとんど同じなんじゃないか。
1曲目以降は、ザ・グラインドコアな楽曲が続きます。改めて聴いているとこれはやっぱりパンクの変種なんだなあ、と思った。めちゃくちゃスラッシーだし、ブラスト・ビートだし、表面的な部分は全然違うけど、メタルよりもメロコアのほうが距離的に近いし、親戚感があるなあ、と。
昨年の9月にロンドンのホテルで、BBCの「ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルの歴史」みたいな番組をたまたま見ていたんだけれども、番組の締めの部分で「メタルはパンクにも影響を与えている。Motörheadは音楽的にはパンクに近い」とか言われてて「なるほどなあ」とか思ってたんだけど、今回、Napalm Death聴いてて、Motörhead → パンク → Napalm Deathみたいな系譜が頭のなかで描かれてしまった。
それにしても、こういうほとんどホワイトノイズに近くて、かつ、ビートのある音楽を聴きながら通勤していると、ほとんど外の音なんか聞こえなくなっちゃって、すごく通勤中に読んでいる本に集中できますね。また、音楽が止んだときに、異常に周囲がしん、として感じられたりして。
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