斎藤慶典『デリダ―なぜ「脱‐構築」は正義なのか』

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デリダ―なぜ「脱‐構築」は正義なのか (シリーズ・哲学のエッセンス)
斎藤 慶典
日本放送出版協会 (2006/09)
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 仕事を理由にして、随分とアドルノ(というか思想全般)について書くことから離れてしまったため、リハビリ的な意味合いを兼ねて再読。100ページ強でさくっと読める。いきなり本の内容とは離れるけど、先日id:la-danseさんにとある本を郵送していただいた際にこれが同封されてたんですが、既に持っていて今ウチに2冊ある(la-danseさんがどこに線を引いているか、精査させていただきました)。


 最初読んだときは「なんだこれ、なんか退屈な本だなぁ」と思って半ば投げ出し気味に読み飛ばしたんだけど、さっき読んでみたら結構面白い。la-danseさんがこの本を「解釈的に正しい点がズラズラ書かれているだけ」と評価されていて、たぶんそのズラズラ感が退屈さを誘発している。ページの都合があったのかもしれないが「前戯なし、即挿入!」という勢いで、デリダの術語をズラズラと説明していく……(でも文体自体はネチネチしてる)。


 ただ、逆に言えばその「即挿入!」というのは「ムダがない」という風にも受け取ることができる。なので、今日の私のように「現代思想ってなんだっけか?」とか「デリダって何した人だっけ?」とか「差延ってなんだっけか~?」とか確認したくなったときは大変便利であるように思った。新しい発見というものはなく、既にあったものをを発見しなおす、まさに反復のための本。計算ドリルのようなデリダ本である。


 ただし「参考書」になるにはやや説明不足な感があるので、デリダ童貞/デリダ処女の方々にはオススメしません(っていうか私も「デリダが書いた本」を読んだことないや!)。あとこの本の著者近影を眺めていて、佐野重樹のことを思い出したよ。





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