(手前に写っているのはid:ayakomiyamotoさんの頭部です)世界で唯一の“ファンク・パティシエ”こと、id:third_stone、Ginger does 'em all*1のライヴに行ってきました。本人は「音楽はどうでも良い。とりあえず、俺のマカロンを食ってくれ」と言ってましたが、音楽もマカロンも美味しかったです。ホントに今まで食べたことのあるマカロンのなかで一番美味しかった――ホントはマカロンって美味しいものなんだよ!と説き伏せるような力を持った素晴らしい名品でした。あと今回は、id:Dirk_DigglerさんもDJで参加していらしたんですが、アル・ディ・メオラをはじめとする、ある意味でのギターポップを中心とした選曲が素晴らしく、来て良かった!と思ったよ……。あと、俺は7拍子が好きすぎてどうかしてる、と前々から思ってたんだけど「小節をまたぐごとに、拍子がリセットされる感じがするところが好きなんだ」って気が付いた。4拍子や3拍子、単独ではずっと反復してしまうけれど、7拍子は4拍子と3拍子で分割して捉えてしまうから、3と4との間でクッと息が止まるような瞬間がある。そこが良い(5拍子だと短すぎてダメ)。
肝心のライヴだけれども、Ginger does 'em allは他のクラブ系のアーティスト/DJと空気がどこか違うなぁ、と改めて思いました。ガチガチに構築するタイプでもなく、かといって客の雰囲気に合わせて即興的に音楽を展開してしまうわけでもない、という独特な空気。そこには、自由な雰囲気で放送されるAMラジオのような気軽さがあるような気がします。だからといって、気軽さ=ユルい、というわけではなく、強烈にダンサブルなんだけれども、要するに「気負いの無さ」がある。Ginger does 'em allのプレイには「ここはクラブだから踊らなきゃいけないんだ」という強制力がなくて「部屋でぼんやり音楽聴いて酒飲んでたら、いつの間にか踊ってた……」みたいな気持ち良さを感じます。
あとこちらがid:violet217さんやid:s162さんの日記で言及されていた「鶯谷の神様」です。店の店主が時折思い出したかのように操作するミラーボール&ライトのおかげで状況がよくわかりませんが、とりあえず「肉体労働者っぽい匂いがする」、「レイ・チャールズっぽいサングラス」、「頭にはタオル」というよくわからないオッサンでした。たぶん50歳過ぎ。ホンモノのディスコを知っている人ではないかと思われます(マジで『ブルース・ブラザーズ』でしかみたことないシェイクをやってた!)。神様のツレが明らかにカタギの人じゃない雰囲気あったんだけども、なんか全然知らない人が演奏してても、ふらっと入ってきて酒飲んでガン踊りできる場所を持ってるって素敵だ――初めて鶯谷の駅って降りたんだけど、東京って色んな場所があって色んな人が住んでるんだなぁ、とかそういうことを考えた夜でもありました。いろんなところに普段は見えない貧しさと、普段は見えない豊かさがある、なんて。
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