DCPRG JAZZ DOMMUNISTERS SIMI LAB アミリ・バラカ 兎眠りおん
ユニバーサルミュージック (2012-03-28)
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SIMI LAB、toe、DCPRGの3バンドが出演。活動再開後、初のスタジオ・アルバムがでてからライヴを観るのは初めてになりました。このイベントにあわせてDCPRG活動再開時の野音ライヴでの「ジャングルクルーズにうってつけの日」の演奏動画もフル公開されています(監督:冨永昌敬)。この演奏は私も生で観ていましたが、かなり天候的なコンディションが悪くてなんか騒いだりしてないと死ぬのでは、という感じで細部はあまり覚えてないですが。この動画を観て「あ、こういう演奏だったのか」と思いました。動画で分かるポリリズム・ジャングル、というか、生で観るよりもちゃんと観察ができてしまう。音も映像も良く撮れてるな、と。素材があるならソフト化して売って欲しいな、と思います。ドラムの千住宗臣さんが高速でドラムを叩きながらハイハットのネジを締め直す模様や、ロック・スター感全開のTakuyaさんのソロとか良い。
で、話は今年の野音に入るわけですが、この日はとにかくSIMI LABであっただろう、と。MCでは「普段ヒップ・ホップとか聴かないと思うんですけど〜」、「いや〜、こんなことやってますけど、普段は正社員ですよ!」とステージ上からものすごい良いヤツ感を振り撒きまくっており、観ていて「ふむ、なかなか良い青年じゃないか」と娘の彼氏を紹介されたお父さんのような気持ちになってしまいましたよ。私など馴染みのある不良的な文化圏、と言えば、北関東から漏れ出てくるヤンキー文化、つまりはダッシュボードに白いファー & バックウィンドウは黒いフィルム張ったワゴンR(イェア)、若くして授かった子供の襟足は長くて金色に染まってる(ヨォ)、くすんだ色の団地から休日になると灰色のスウェットで出てくる足下はマイメロとかのサンダルだ(チェケラ)……的な感じであって、そのテーマ・ソングといえばBOØWYか、BUCK-TICKなわけでございます。かのようにヒップ・ホップ的な文化圏から遠く離れて……いたわけだけれども、SIMI LABを観たら初めてヒップ・ホップの人ともなんか友達になれるんじゃないか、とか感じたわけで……と唐突に純くん(『北の国から』)になってケイコちゃんに手紙を書きたくもなりますよ!
SIMI LABのあとのtoeも久しぶりに観れて良かったです。彼らは、日本を代表するいわゆるひとつのポスト・ロックのバンドであり(ん〜、どうでしょう〜)ヒップ・ホップやファンクとは違う物語的ストーリーを持った強弱のダイナミズムによって展開されるメイク・ミラクルを感じました。溜っていってドガンッ、とくる気持ち良さは良いな〜、と。ドラムの柏倉隆史さんはそのまま、DCPRGの演奏にも……展開も期待しましたが、そんなことはなく。
DCPRGは最新アルバム中心のセットリスト、そしてアンコールはfeat. SIMI LABで「Mirror Balls」というグッとくる展開。欲を言えば「ジャングルクルーズにうってつけの日」とかダークにドロドロした曲も聴きたかったな、と(長いからワンマンじゃないと演奏しないのでしょうか)いうもありましたけれど、良かったです。最後、キーボードの坪口昌恭さんがもはやお約束と化したショルキーを装備した、にも関わらずソロがもらえない、とかかわいそうな感じのシーンもありましたが……良かったんだよ……。
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