お前ら、怒ってるか!

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長距離走者の孤独
長距離走者の孤独
posted with amazlet on 06.07.10
アラン・シリトー 丸谷才一 河野一郎 Alan Sillitoe
新潮社 (1973/08)
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 先週の土曜日から(体脂肪減少を目的に*1)走り始めた。家に帰って、ハーフパンツを履いて、自転車で近所にある大きな公園のグラウンドへと向かう。今日も走り終わって帰ってきたところ。それまで行ったことのない公園だったんだけれど、平日だというのに結構人が多くてビックリした。売店ではカキ氷やビールなんかも売っていて日陰でオジサンが良い感じに、さきいか食って酔っ払っていて「なんだこんな穏やかなところがあるなら、もっと早くから行けば良かった」なんて思う。東京の良いところは広い公園がいくつもあるところだ。





 テンポが速い曲をiPodで聴きながら走っている。ナンバーガールのベスト盤とかがとても良い。「この…ふくらはぎの痛み……何かに似ている…そうだ…これは…青春の痛みだ……この呼吸の苦しさは……恋の苦しさだ……」とか全く思わないけれど、良い気持ちになってくる。アヒトイナザワの刻むビートと走るテンポがぴったり合致したときなんて鳥肌ものであって「俺は、今、身体で音楽を聴いている!」と叫んでしまいそうになる。若さが戻ってくる感じもする。肉体的にも、精神的にも5歳ぐらい時間が戻った感じ(走っている間だけ)。





 私が走っているとき、いっつも近所のこどもの陸上クラブみたいなのが同じグラウンドで練習している。この前見た時は中学生(と思われる)男子が3人しかいなかったんだけれど、今日はメンバーが増えていて、明らかに小学校低学年のこも混じっていてビックリした。保護者が「ウチのコも小学校入ったから陸上でもやらせてみようかしら。健全な精神は健全な肉体に宿る、って言いますものね。オホホ」なんつってクラブにこどもを放り込むのかもしれない。中学生ぐらい男の子の体は、二の腕が私の手首ぐらいしかないぐらい細くて「アスリートの体つき」をしていたのがカッコ良い。のだが、表情はなんか結構つまんなそうで「お母さんがクラブ頑張れって言うから走ってるけど…」みたいな感じ(全部推測だけど)。従順だなぁ…と思った。





 走り終わって自転車乗って家に帰る間「あぁ、今の中学生は『長距離走者の孤独』なんて読んでないんだろうなぁ」とか考えていた。アラン・シリトーの怒れる、反抗する若者の小説。読んでたらきっと陸上なんてやめてるはずだもんね。「俺はなぁ、本当は園芸がやりたいんだよ!!」とか言って、ユニフォームを脱ぐはずなんだ。そんな怒りがものすごくカッコ良い、と思う。尖ってて、かつ、カッコ良い。今度会ったら「尖ってても良いのは、思春期の特権だから、君ィ、もっと怒りなさい!」と新潮文庫を投げつけてやろうと思う。投げないけど。




*1:最近体脂肪を計ったら、7.5%だったのが15%と倍に増えていてショックだったのだ





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