人間劇!

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カラマーゾフの兄弟 上   新潮文庫 ト 1-9
ドストエフスキー 原卓也
新潮社 (1978/07)
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 「カラマーゾフ読んでないやつは、大学院に来るな!」という熱い大学院生が出没するほどに(また聞きした話だけど)、傑作の誉れだかい大長編小説。こつこつと読み進めて、今日やっと上巻を読み終わった。院生がそんな風に強く主張するのも分かるぐらい面白くて、興奮した。





 バフチンを読んでないけれど、これはやっぱりポリフォニックな小説で、かつシンフォニックで、歌劇っぽい小説なのだな、と思う。文学論だとか批評だとかに疎いから、難しい読み方できない代わり、私はここのところよく音楽のように小説を読む。プルーストの小説が印象派的な官能の和音を引き続けて即興するモーツァルト(何それ)という印象だったのに対して、なんかドストエフスキーはブラームス。もっと細かく言うと、ブラームスの交響曲第4番の4楽章の構造と似ているような気がした。主題が提示され、変奏されていく過程とか。





 会話主体で進行するところには、戯曲っぽいなぁ、なんて思ってしまい、歌劇の原作になってないんだろうか、とか思ったりした。ドストエフスキー原作の歌劇はプロコフィエフの《賭博者》だけか?





2 件のコメント :

  1. こんにちは。ヤナーチェクの歌劇「死者の家から」がドストエフスキーの『死の家の記録』を原作としているそうです(未聴)。確かに歌劇『白痴』なんてあっても良いのになあ。

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  2. あ、あれそうだったのか!(うすらボンヤリと聴いた記憶あり)長大過ぎて向かないのかなぁ。《戦争と平和》はあるのになぁ。

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