バカみたいな妄想力と野村ヤクルトの時代について

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村上朝日堂はいかにして鍛えられたか
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 「村上春樹って妄想の人だよね」と言っていた女の子がいたんだけれども、その妄想力が最も発揮されているのが実は小説ではなく、エッセイという場なんじゃなかろうか。実に素朴な疑問や感覚から文章ははじまることが多く、その素朴さからどんどん遠くなっていく、というか、ねじれていく感じが面白い。


 個人的にはヤクルト対オリックスの日本シリーズというトピックが非常に懐かしくて良かった。1995年だったと思う。もう10年以上プロ野球をちゃんと観ていない私だけど、物心着いた頃からヤクルトを応援していたのでそのときのことは結構ちゃんと覚えている(逆にヤクルト以外の球団はあんまり覚えていない。阪神の選手、というと何故か真弓・亀山の名前が出てくるぐらいで記憶が止まっている)。


 1995年のヤクルトスワローズ。古田、池山というスター選手がいてドキドキしていた(古田の背番号『27』のリストバンドと当時の池山の背番号『1』の応援メガホンを私は持っていた)反面、「広沢の裏切りものー!」と巨人に移籍した選手を恨んでいた年。そういえばハウエルもこのシーズンに巨人にいた気がする。助っ人外国人にはブロス、オマリーがいて、あと土橋が調子よく、秦、度会、佐藤なんかが地味に活躍し続けていた頃の話である。あの頃は、毎年のように珍プレー好プレーで飯田のスーパーキャッチが観ることができた……。


 全てが懐かしい。そういう過去が収められたエッセイを読むのもなかなかズレていて面白い気がする。





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