ジェームズ・フレイザー 『金枝篇』(4)

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金枝篇(全5冊セット) (岩波文庫)
フレイザー
岩波書店
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粛々とフレイザーを読んでいる。第4巻でメインになっているのは、聖なる動物を食べたりする儀式だとか、災厄を追い出すためにスケープゴート(これ訳語が『替罪羊』となっているのだが、日本語ではなんと読むのか……スケープゴートは中国語でも同じ字で tì zuì yáng と読むらしい)をしたり、またもやミカドの話がでてきたりする。聖なる動物を食べる部族として、北海道のアイヌがかなり大きく取り上げられているのが面白かった。小熊を育てて、儀式とともに殺す、とかね。フレイザーは聖なる動物を殺す動物典礼を2種類に分けている。普段から珍重しているものを殺すのか、日常的に殺しているものを聖的に扱うのか。このうちアイヌは後者のほうだとフレイザーは言う。日常的に殺し、食べ、利用しているものが同時に聖なるものである、ってたしかにちょっと不思議なのかも。

ミカドの話がでてくる箇所では、ミカドは地面に足をつけることが大変な恥だとされていて、実際に地面に触れたことで退位に追い込まれた人がいた、と書いてある。本当か……? だとしたら、誰なのか……。そういう風に地面だとか太陽の光だとかに触れられない人の事例がたくさん載っている。嫁入り前の娘さんを小屋に監禁しておく風習だとか、読んでいてちょっと恐ろしくなった。

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