佐々木信綱(編) 『新訓 万葉集』(下)

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新訓 万葉集〈下巻〉 (ワイド版 岩波文庫)

岩波書店
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ダラダラと寝る前に読む、みたいな感じで読んでいたら全然読み終わらず、上巻を読み終えてから5ヶ月ぐらいかかってしまった。下巻を読んでいるあいだに気づいたことは『万葉集』の成立は、平安時代じゃなくて奈良時代であり、わたしが根本的な歴史認識を間違えている、ということである。あと、万葉集って全部漢文で記されてるんだって。知ってました? わたし、知らなかったですよ。「新訓」ってそういうこと!? と思った。なんでそこに思いいたらなかったのか定かではないが、わたしはてっきり「新訓」を昔のひらがなを今のひらがなに変換した、的な解釈をしていた。なんでも『万葉集』に収録された歌の読み方っていうのは、平安時代にはすでに「これ、読み方わからないわ……」という状態になっていたとか言うではないですか。わたしはそれを知って、びっくりすると同時になんだか気が楽になっちゃったですよ。現代語訳とか読みやすくなってるモノとか、そういうのは「ホンモノじゃないからダメだ。やっぱりホンモノに触れないと」とか思ってたんですけども、なんだ、『万葉集』って「ホンモノ」がないんじゃん、と思ってしまって。じゃあ、ホンモノじゃなくて良いや、と思ったわけです。

で『万葉集』だけれども、やっぱり、痛々しい感じの恋愛歌が面白いです。そういうのが入っているページに付箋を貼って、しるしをつけておく。そうするといつでも「クックックッ」と笑えるので良い。下巻の前半は、上巻よりもメンヘラ臭がする歌がいっぱいある気がする。たとえば、2390「恋するに 死するものに あらませば 我が身は千たび 死にかへらまし(恋をしたら、死んじまうと、いわれてるなら、俺様なんか千回も、死から生還してるぜ!)」。これだとメンヘラというかヤンキーか。

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