規範と形式

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Gombrich On the Renaissance - Volume 1: Norm and Form
E.H. Gombrich
Phaidon Press
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引き続き、ゴンブリッチの「Norm and Form: The Stylistic Categories of Art History and their Origins in Renaissance Ideals(規範と形式: 美術史の様式的カテゴリーとルネサンス的理想におけるその起源)」と「Mannerism: The Historiographic Background(マニエリスム: その歴史記述の背景)」を読んだ。本論集のハイライト的なもので、美術史を記述する際のフレームワークが語られている。読んだ端から内容を忘れていっているので、読書メモを残すのもおぼつかないんだけれど、どちらも物語的な作品分析や発展史観的な様式分析についてかなり批判的であったように思う。音楽史でいうなら、バロックがあって、古典主義があってロマン派があって……などと、ある時代の人がそれ以前の人を乗り越えながら作品を提出していった、みたいな語り口にゴンブリッチはメスを入れている。あるいは、ブラームスか、ワーグナーか、といった対立軸で語ろうというところにも手厳しい。そういうのじゃない、ちゃんと作品から抽出できるものを見ていこうぜ、その形式の背景にどんな思想や文化があるのか見ていこうぜ、的な感じなのだと思うが、前述の通り、読んだことを忘れている……。ともあれ、「ラファエッロの《椅子の聖母》」で批判されていたことを思い出しながら、ゴンブリッチがなにをやろうとしていたのかは、ぼんやりとわかってくるような……。

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