ジェームズ・フレイザー 『金枝篇』(5)

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金枝篇(全5冊セット) (岩波文庫)
フレイザー
岩波書店
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粛々とフレイザーを読み、最後の5巻目も読み終えた。途中なんの話だったのか、この本のテーマってなんだったっけ……と相当わからなくなったのだが、最終巻に寄せられてる翻訳者の解説に「そういう読んでてわからなくなる本です」とあったので安心した。そのうえ、解説で「この本のテーマ(最初に出された二つの問い)」は、コレとコレです、そしてそれに対するフレイザーの分析はコレとコレです! と親切に補ってくれている。最高に親切設計である。でも、まあ、問題と答えがわかれば良い、という本ではなく、ホントかよ、とツッコミを入れたくなる風習や神話の数々が楽しいので、わからなくとも散漫に読んでも良いのであろう。

5巻には「民話における外魂」という章があり、ここを一番興味深く読んだ。生命の源である魂が、肉体の外に置かれている民話とか神話が各地にあったり、ある生き物と人間が繋がっていてその生き物が死ぬとその人間も死ぬ(つまりは生き物が外魂として機能している)という伝承であったりが、ほう、そういうのもあるのか、と思った。各地にあるお話は結構似通ってたりするし、日本にもこういう話ってあるよな、と思う部分も多々ある。しかし、時に「なにそれ、こんなこと良く考えるな」というものに出くわすと、本当に感心してしまう。自分の想像力の外側からお話がやってくる、というか、そういう感じがする。

以下には1〜4巻の感想エントリーへのリンクをまとめておく。

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