C. Debussy
Ecm Records (2012-10-09)
売り上げランキング: 463
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まず、ビックリするのがリヴァーブの深さで。ライナー・ノーツによればスイスのArc en Scènes(リンク先PDF、仏語)のホールで録音したとあるけれど、これはちょっとどうなのかなあ、お風呂で弾いているみたいなんだけれども。最初の《デルフィの舞姫》は、音像が、ぼや〜、としていて霧に包まれた感が演出されているようである。ピアノとマイクの距離が関係していると思われるんだけれども、たしかにコンサート・ホールでライヴを聴いているときの音ってこんなもんかなぁ、とも思われるし、リアリティを追求するとこうなるのかなぁ。
演奏のほうは、さすがの切れ味が素晴らしかった。《アナカプリの丘》や《パックの踊り》で、音の粒が美しく揃って弾けるところなど、フェティッシュなレヴェルで好きですね。ゆっくりしたテンポの曲では、情感に流されないリリシズムを発揮されており、これも美しいのだった。来日公演、行きたかったな。
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