Stevie Wonder / Classic Album Selection 1972 - 1976

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Classic Album Selection
Classic Album Selection
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Stevie Wonder
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インターネットを通じた濃い付き合いと言えば、ここ2年ぐらいのあいだはHiro Hiraiさんクニ坂本さんを中心とした思想史・科学史の研究者の人たちと懇意にさせていただいているのだった(もともとはアダム高橋さんとの息の長い交流もあるわけだけれど)。そのなかで、Hiroさんは研究領域での仕事ぶりも恐れ入るところであるけれども、ソウル・ミュージック・フリークでもあって、今年の夏にシンポジウムや特別講義で来日した際の打ち上げの第X次回、下北沢のソウル・バーで一緒に飲んでいて、私のなかの眠っていたなにかを開眼させてくれた方なのでもあった。そういうわけで今年の夏は、それまでブラジル音楽ばかり聴いていた個人的流行が一区切りついて、スティーヴィー・ワンダーやカーティス・メイフィールドの音楽ばかり聴いていた。

私の根幹にはクラシックと、それからプログレという「白い音楽」があり、こうしたザ・ブラック・ミュージックについては門外漢(ジャズは聴いていたけれども)だったため、スティーヴィー・ワンダーをマジで聴いたときの、衝撃と言ったらなかった。なるほど、AORというものは、こういうのを白人が頑張ってやろうとした結果、ああいう感じになったのか、とも思ったし、マルチ・プレイヤーっぷりであったり、アレンジのスゴさであったり、また、音楽的な要素の多彩さであったり、これまで缶コーヒー「Fire」のCMや、マイケル・ジャクソンの「We are the World」でのイメージしかなくてスミマセンでした、と深く反省している。なんか良い人のイメージあったんですけれども(それは障碍者は頑張ってる、とか、障碍者はみんな良い人、という非常に問題のあるステレオタイプにも起因する)、こんなスゴい音楽を作る人は、地軸がズレた11次元宇宙から来た人間なのでは、と思わなくもない。そりゃあ、Yoshikiも誕生日で倒れるわ。

この『Classic Album Selection』は、最高傑作として評価されている1976年の2枚組大作『Songs in the Key of Life』を含む1972年からの4枚のアルバムを収録したボックス・セット。よくもこう連続で傑作群をリリースできたな、と驚くべき軌跡を記録したモノである。実はその最高傑作との呼び声高い『Songs in the Key of Life』は、内容の多彩さがあまりにスゴすぎ、詰め込み過ぎじゃないか、と思ってしまい、そんなに聴けてないんですけれども(ザッパのごとき、むちゃくちゃなハイテク・フュージョンである『Contusion』のあとに『Sir Duke』が入ってたりするんスよ、狂気!)、それ以前のアルバムはまとまりといい、聴いていて本当になんか良い気持ちになってしまうリラクシンなヴァイヴスと、血が滾る熱さが同居してる傑作感が全快なのだった。とくにスティーヴィー自身が叩いてるドラム、あれはなんか麻薬的なグルーヴがある。

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