Tokai Joynt Music Festival 2007@ミューザ川崎シンフォニーホール

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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
飯森範親 ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団 リッターブッシュ(カール) オンブエナ(ヴィセンテ) ヘルツル(バーバラ) ピットマン=ジェニングス(デイビッド) ロイツェ(エルンスト) シュトゥットガルト・コアリステン合唱団
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 東京交響楽団のメンバーと東海大学の学生有志による合同オーケストラを飯森範親が指揮する、というイベントを観に行った。演奏されたのはベートーヴェンの交響曲第9番《合唱付》。飯森の指揮は、スマートに整えられた音楽の運びの途中で、時折、過去の指揮者が歌わせるポイントをはずして、他の箇所で歌いこみをもってくる、という感じであった。僕もそこまで最近の指揮者に詳しいわけではないが、おそらくこういった過去の指揮者との差のつけかたや、スマートな音楽の構築が若手指揮者が持っているひとつの傾向と言えるのだろう。しかし、僕はこのようなモダンな傾向を取らない。確かに飯森の音楽は端正で綺麗に作られている。また、彼が選択する解釈には「ふむ、こういう聴かせかたもあるのか」と感心させられることもある。しかし、多くの場合、彼の「王道からのズレ」は不自然なものとして聴こえてしまう。そこで音楽からは統一感が損なわれ、聴くものとしては集中力が途切れてしまってあまり良い印象を持てないのである。人から「古臭い」、「回顧的だ」と言われようが僕としてクレンペラーやフルトヴェングラーの《合唱付》を聴きたいと思う。彼らの演奏には戦略はない。しかし、その音楽への愚直な投身にこそ、聴くべき内容が詰まっているのだと言えよう。


 ――と私のなかの宇野功芳が言っていました。宇野功芳はどうでも良いのです。私はがっつり感動しました。「どんなオケでもいい。プロでなくてもいい。《合唱付》は年に1度は生で聴きたい……」と思っているほど好きな曲。いつも生で聴くたびに、泣いてしまうのです。あとプロの演奏家が「ここは奏者としては美味しい!」という箇所をことごとく学生に譲ってあげているのを見て、余計に泣けてきちゃって……もう演奏している学生さんたちは全くの赤の他人なのに「ホントに良かったねぇ……一生の思い出になっちゃうよねぇ」とか声をかけたくなってしまったよ。あと、その学生さんがあんまり上手くなかったりするとことさらに泣けちゃうんだ。





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