低音デュオ 第5回演奏会 @杉並公会堂 小ホール

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出演:低音デュオ(松平敬、橋本晋哉)

曲目:
近藤譲:花橘 – 3つの対位法的な歌と2つの間奏 (2013)
木下正道:双子素数 I(2011)、双子素数 Ib (2013)
中川俊郎:3つのデュオローグ、7つのモノローグと、31の断片 (2012)
バルトーク:「児童と女声のための合唱曲集」(1935)より
ラウ:「ドイツ2声曲集」(1545)より
松平敬と橋本晋哉によるデュオ・リサイタルを聴きにいく。バリトンとテューバ/セルパンという低音同士の組み合わせ、文字通りの「低音デュオ」だがその音空間がどのようなものなのか、実際に聴いてみるまでは想像がつかないだろうし、私も想像がつかなかったし、現実は驚くべきものだった。ステージ上にいる低い声と管楽器は、たったふたつの(基本的には)単音の発音体であるわけで、それはもちろんピアノや弦楽四重奏、オーケストラのように複雑なハーモニーを奏でられるわけではない。よくハーモニーには色があると言われるけれども、では、ハーモニーの得られない低音デュオのステージがモノトナスなのか。そうではない。発せられる音の表情の豊かさがある。そして、その微細な音のちがいは、たったふたりのステージでこそよく聴かれるはずだ。とくに木下正道作品は、現代音楽のスペシャリストとしても知られるふたりの演奏家の、そうした表現力をたっぷりと堪能できるものだった。素晴らしい演奏会。


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松平敬
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