David Bowie
Sony (2013-03-12)
売り上げランキング: 218
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先行して公開されていた「Where Are We Now?」が、近年のピーター・ガブリエルの作品を想起させるしっとり系の楽曲であり、またこのPVにおけるボウイ氏の顔面の老け込み方から、ああ、なんか落ちついてる系の渋めのアルバムなのかな、と予想された方も多いかと思いますが、その予想をバッツリと裏切ってくる。さすがに声質には年波が感じられども、それが老化による劣化なのか、それとも熟成なのか。何とも言えない。ボウイ氏のヴォーカリストとしての不思議な存在感は健在、というか、先に名前を出しているピーガブ氏が先に得ていた「仙人系」の地位に達してしまっているのではないか。ヴォーカルが異様に後ろに引っ込んでる曲とかは、老化を紛らわすためなのか、とも思えるのですが、いやいや、ヴォーカルが後ろに引っ込んでる感じがより一層、楽曲の「デヴィッド・ボウイのアルバムっぽいサウンド・プロダクション」に馴染んでて、ボウイっぽい面白さがあったりもする。
非常にヴァラエティ豊かな楽曲が揃っておりますし、全体の構成としてボートラはあってもなくてもいい、しかし、ボートラの楽曲も素晴らしいので、なんでこれを捨てようとしたのか、ボウイ氏さすがに10年ぶりだからって気張り過ぎでは、とも思いつつ、個人的にはトニー・レヴィンのベースが堪能できる点も良いし、なんか、ロバート・フリップみたいなギターが入ってる!?(引退状態では!? まさか!?)と思ってパーソネル確認したらフリップ先生ではなかったのでガックリ、みたいなこともあった。しばらく、友達と「いや〜、デヴィッド・ボウイの新譜、良かったっすね〜」とか言いあって酒飲んだりしたい。
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