ソフトウェア・テストの技法 第2版
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J. マイヤーズ M. トーマス T. バジェット C. サンドラー
近代科学社
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さすがに古典。名著でした。これを読んでおけばとりあえずテストケースのあげ方であったり、テストケースの検証方法であったり、あるいはテストの進め方といった、ソフトウェア開発におけるテスト技法が体系的に知れるでしょう。原理原則系の話が大半なので、経年劣化しにくい知識(第2版で加えられたWebシステムやXPでのテスト技法のほうが、逆に経年劣化しやすい知識であると感じます)ですし、システム開発者のだれもが一度は読んでいて損はない。手元に置いといて、バイブル的に適宜参照しておきたいものです。
実際、テストケースをどうやってあげたら良いんだろう、って新人プログラマー諸氏においては、すごい悩むポイントなんですよね。だから、開発現場において先輩プログラマーは後輩からテストについて質問される機会があると思います。そのときは、こうした本を参照して質問に答えるべきなのでしょう。私の観察範囲内で現実におこっている事例として、テスト技法が知らない人が間違ったテストを要求し、そしてその要求が若者に邪悪なテスト技法として受け継がれてしまう、という悲劇もございます。この例につきましては、自分に邪悪な火の粉が降りかかってきてませんので、ガン無視を決め込んでおりますが、素直な人ほど間違ったまま突き進んでしまうので恐ろしい。禍々しい伝統を作る前に読んでおきましょうよ。
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