『ボサノヴァの真実』からの名盤を

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ケン・エ・ケン
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ジョアン・ドナート
EMIミュージック・ジャパン (2008-05-14)
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『ボサノヴァの真実』を読みながらさっそくレコード屋さんをめぐったりしていたわけですが、そのなかでもこれは! というものをご紹介(どれもすでに名盤と扱われているものばかりですが)。まずは、「もうひとりのジョアン」ことジョアン・ドナートの『Quem é quem(紳士録)』(1973年)を。彼はブラジル人でありながら、ラテン音楽を吸収しようとし、1959年に渡米後、カル・ジェイダー、ティト・プエンテ、モンゴ・サンタマリアといったラテン音楽の大御所たちと共演したやや異色な経歴の持ち主です。ブラジルに帰国後に制作されたこのアルバムでは流麗なエレピと、あんまりうまくない歌を披露しているのですが、スムースなクロスオーヴァー感覚が素晴らしい仕上がりとなっています。雰囲気としては、マルコス・ヴァリの『Previsao Do Tempo』とよく似ている(とおもったら、アシスタント・プロデューサーとして名を連ねていたのだった)。


クアルテート・エン・シー
クアルテート・エン・シー
インディペンデントレーベル (1995-09-10)
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さて次は、4姉妹によるコーラス・グループのデビュー・アルバム『Quarteto Em Cy』(1964年)を。これは「ささやくように歌うのがボサノヴァ」というイメージを覆す一枚でしょう。どんな複雑な譜面も一発で歌いこなした、という実力派なエピソードも納得。アルバムの大半の楽曲をデオダートが手がけ、彼はピアノ演奏でも録音に参加しています。このとき若干21歳。17歳で録音デビューを済ませていた、という早熟な才能によるスタイリッシュなピアノも魅力的ですし、とろけるようなストリングスのアレンジも最高。

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