新装版 ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫) posted with amazlet at 13.03.31 トーベ・ヤンソン 講談社 (2011-07-15) 売り上げランキング: 26,618 Amazon.co.jpで詳細を見る 体調管理が苦手な雄ボーイである私だが、冬から春にかけては毎回風邪をひいて、気管支をやられている気がする(今シーズンは3月中に2度も風邪ひいてしまった)。で、体調が悪いと、本も読めないよね、でも、本は読みたいよね、といったところで……ムーミンなどを読み出す。どうやら年に一冊ぐらいのペースでそういう気分になるらしい。しかもいずれも春だ。 トーベ・ヤンソン 『たのしいムーミン一家』(2011年に読んでいた) トーベ・ヤンソン 『ムーミン谷の彗星』(2012年に読んでいた) 『ムーミン谷の仲間たち』は、ムーミン谷のいろんなキャラクターが主人公となる短編が集められたもの。なので主人公筆頭であるところのムーミントロールは影がうすく、ムーミン一家の面白い会話のやりとりも少なめである。が、文句なしに面白いですよね。たとえば、「知らない」ってこういう状態なのかもなあ、というなんだか哲学的な問いかけをされるようでもあるし、この作者が描く「こどもであること」へのリアリティも感じる。