Sounding Lines posted with amazlet at 15.05.31 Moritz Von Oswald Honest Jon's (2015-06-09) 売り上げランキング: 42,751 Amazon.co.jpで詳細を見る モーリッツ・フォン・オズワルドの新作を聴く。トリオ名義での前作 『Fetch』 はiTunesでリッピングしようとしたらジャンルが「Jazz」と出て驚愕だった激烈にダビーで酩酊感のある暗黒ジャズ・ミニマルテクノであったが、本作も強烈。レギュラー・メンバーであるヴラディスラフ・ディレイというメタル・パーカッションなどの異物担当者が不在の代わり、フェラ・クティのバンドで活躍していた伝説的ドラマー、トニー・アレンが参加して、人力ドラム対鋼鉄のミニマリズムという状態である。前作まではエグいまでのダブ・エフェクトで空間を埋めている印象があったのだが、本作は逆にこれまでのダビーな空間操作は抑えめで、涅槃じみた静けさと隙間が印象的だった。ミックスはリカルド・ヴィラロボスが担当しており、やたらとドラムの音が生々しい。もう最高でしょう、これは。 (トニー・アレン参加のライヴ映像)