スティーヴン・シェイピン サイモン・シャッファー
名古屋大学出版会
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論争をテーマにした本、でありながら「通説ではボイルが論争に勝ったことになってるケド、実はホッブズのほうが偉かったんだ」的な論点を回避して、状況にフォーカスする。『リヴァイアサン』を自然哲学の本として捉え、なんでホッブズが強烈に真空の存在を否定していたのか、実はそこにはホッブズの政治思想が関連していて……だとか、実験哲学者のコミュニティは、王政復古時代の理想的なコミュニティのあり方だ! と自分たちをアピールしていた……だとか、科学の話が政治・社会に流れ込んでいくところが面白い。
当時行われていた実験の話だとか、読者が知ってるテイで進んでいくところがあるので、知らない名前がでてきたら丁寧にググッて読むと良いと思います。
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