スキップしてメイン コンテンツに移動

加藤鷹が選ぶ愛のクラシック




ラバーズクラシック
ラバーズクラシック
posted with amazlet on 07.02.06
オムニバス(クラシック) 加藤鷹 東京レディスオーケストラ 三矢幸子 エルガー 藤原豊 シュターツカペレ・ベルリン スイトナー(オトマール) マーラー クナーブル(ルーディ)
キングレコード (2006/03/08)
売り上げランキング: 3260


愛をテーマにした曲と、雰囲気を高める曲を集めたコンピレーション・アルバム。選者は、AV男優にして執筆活動も盛んな愛の伝道師、加藤鷹。加藤の囁き声まで付いた、愛と音楽のコラボレーション。



 偶然見つけたけど、これはすごい。以下に曲目リストを載せておくと……



1. 「加藤鷹スペシャル~募る想い」〈かわしあう愛〉


2. 愛のあいさつop.12(エルガー)


3. 交響曲第5番嬰ハ短調~第4楽章 アダージェット(マーラー)


4. ノクターン(夜想曲)第2番変ホ長調op.9-2(ショパン)


5. 「トゥーランガリーラ交響曲」~第6楽章 愛の眠りの園(メシアン)


6. 「加藤鷹スペシャル~高まる気持ち」〈もとめあう愛〉


7. 浄められた夜(抜粋)(シェーンベルク)


8. 楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲(ワーグナー)


9. 「加藤鷹スペシャル~愛の言葉」〈たかまる愛〉


10. 弦楽六重奏曲第1番変ロ長調op.18~第2楽章(ブラームス)


11. 愛の夢第3番(リスト)



 発売元がキング・レコードだからかドイツ・シャルプラッテンレーベルからのマニアックな音源(オットマール・スイトナーのマーラーとかハインツ・レーグナーのワーグナーとか)が収録されてる。曲目は結構定番だけれども、メシアンまで入れてくるところが憎い。半分ぐらいトリスタン和音なセレクトだけど。本当に加藤鷹が選んでんのか。だとしたらますます好きになってしまいそうだ。


追記



その男、タカ 1―加藤鷹ゴッドフィンガー伝説 (1)
もんでん あきこ
集英社
売り上げランキング: 30522



 以前にコンビニでこんな漫画を立ち読みしたことを思い出した。「AV男優、加藤鷹が出来るまで」みたいな成り上がりのセルフヒストリー。人情と愛とが満載の内容となっており最近読んだ漫画では「最も人に押し付けたい」一冊。別に秘儀伝授されるわけではないので注意が必要だけれども、「ほんとかよ!」とゲラゲラ笑いながら紙面に突っ込みを入れたくなった。JBしかり、マイルスしかり、大物は自らを虚構に紛れ込ませて語り、自伝においてさらに「大物化」しているけれども、この漫画の加藤鷹は世界レベルっす。自伝好きにはマスト!





コメント

  1. かとうたかは顔がどうしても嫌いやわ…体つきも…
    藤原豊ってうちの大学の講師の藤原豊かなーいろんなしごとがあるねー

    返信削除
  2. 顔限界だよな。まだ40代なはずだけど、異常に肌が老いてる感じ。セックスしすぎるとああなるのかもしれない。気をつけよう。

    返信削除
  3. この漫画よんだことある気がする・・・AV女優、怒らしちゃった後の回。

    返信削除
  4. 感動しました。加藤さん、選曲のセンスが結構良いですね……。まあ、別の人が選んでいる可能性大ですが……。

    返信削除
  5. >violet217
    「堂々と言えないけど実は持っていて愛読している」に2000ペリカ。詳細覚えて無いんだよな。社内セックスを同僚に盗撮されるってとこはなんか鮮明に覚えてんだけど。

    >ryotoさん
    加藤鷹の言葉責めはつねにピアニッシモですからね。繊細な愛を奏でるはずです。

    返信削除
  6. ��ピアニッシモですからね。

    (オヤジギャグに接近していますが)妙に納得してしまいました・・・.

    返信削除
  7. ピアニッシモで囁く、コンフォーコ(火のような)セックス、が加藤鷹の実情なのでしょう。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

石野卓球・野田努 『テクノボン』

テクノボン posted with amazlet at 11.05.05 石野 卓球 野田 努 JICC出版局 売り上げランキング: 100028 Amazon.co.jp で詳細を見る 石野卓球と野田努による対談形式で編まれたテクノ史。石野卓球の名前を見た瞬間、「あ、ふざけた本ですか」と勘ぐったのだが意外や意外、これが大名著であって驚いた。部分的にはまるでギリシャ哲学の対話篇のごとき深さ。出版年は1993年とかなり古い本ではあるが未だに読む価値を感じる本だった。といっても私はクラブ・ミュージックに対してほとんど門外漢と言っても良い。それだけにテクノについて語られた時に、ゴッド・ファーザー的な存在としてカールハインツ・シュトックハウゼンや、クラフトワークが置かれるのに違和感を感じていた。シュトックハウゼンもクラフトワークも「テクノ」として紹介されて聴いた音楽とまるで違ったものだったから。 本書はこうした疑問にも応えてくれるものだし、また、テクノとテクノ・ポップの距離についても教えてくれる。そもそも、テクノという言葉が広く流通する以前からリアルタイムでこの音楽を聴いてきた2人の語りに魅力がある。テクノ史もやや複雑で、電子音楽の流れを組むものや、パンクやニューウェーヴといったムーヴメントのなかから生まれたもの、あるいはデトロイトのように特殊な社会状況から生まれたものもある。こうした複数の流れの見通しが立つのはリスナーとしてありがたい。 それに今日ではYoutubeという《サブテクスト》がある。『テクノボン』を片手に検索をかけていくと、どんどん世界が広がっていくのが楽しかった。なかでも衝撃的だったのはDAF。リエゾン・ダンジュルースが大好きな私であるから、これがハマるのは当然な気もするけれど、今すぐ中古盤屋とかに駆け込みたくなる衝動に駆られる音。私の耳は、最近の音楽にはまったくハマれない可哀想な耳になってしまったようなので、こうした方面に新たなステップを踏み出して行きたくなる。 あと、カール・クレイグって名前だけは聞いたことあったけど、超カッコ良い~、と思った。学生時代、ニューウェーヴ大好きなヤツは周りにいたけれど、こういうのを聴いている人はいなかった。そういう友人と出会ってたら、今とは随分聴いている音楽が違っただろうなぁ、というほどに、カール・クレイグの音は自分のツ...

2011年7月17日に開催されるクラブイベント「現代音楽講習会 今夜はまるごとシュトックハウゼン」のフライヤーができました

フライヤーは ナナタさん に依頼しました。来月、都内の現代音楽関連のイベントで配ったりすると思います。もらってあげてください。 イベント詳細「夜の現代音楽講習会 今夜はまるごとシュトックハウゼン」

リヒテル――間違いだらけの天才

 スヴャトスラフ・リヒテルは不思議なピアニストだ。初めて彼のピアノを友達の家で聴いたとき、スタインウェイの頑丈なピアノですらもブッ壊してしまうんじゃないかと心配になるぐらい強烈なタッチとメトロノームの数字を間違えてしまったような速いテンポで曲を弾ききってしまう演奏に「荒野を時速150キロメートルで疾走するブルドーザーみたいだな」と率直な感想を持った。そういう暴力的とさえ言える面があるかと思えば、深呼吸するみたいに音と音の間をたっぷりとり、深く瞑想的な世界を作りあげるときもある。そのときのリヒテルの演奏には、ピンと張り詰めた緊張感があり、なんとなくスピーカーの前で正座したくなるような感覚におそわれる。  「荒々しさと静謐さがパラノイアックに共存している」とでも言うんだろうか。彼が弾くブラームスの《インテルメッツォ》も「間奏曲」というには速すぎるテンポで弾いているけれど、雑さが一切ない不思議な演奏。テンポは速いのに緊張感があるせいかとても長く感じられ、時間感覚をねじまげられてしまったみたいに思えてくる。かなり「個性的」な演奏。でも「ああ、こんな風に演奏しても良いのか……」と説得されてしまう。リヒテルの強烈な個性の前に、他のピアニストの印象なんて吹き飛んでしまいそうになる。  気がついたら好きなピアニストの一番にリヒテルあげるようになってしまっていた。個性的な人に惹かれてしまう。こういうのは健康的な趣味だと思うけど、自分でピアノを弾いている人の前で「リヒテル好きなんだよね」というと「あーあ、なるほどね」と妙に納得されるような、変な顔をされることがあるので注意。 スクリャービン&プロコフィエフ posted with amazlet on 06.09.13 リヒテル(スビャトスラフ) スクリャービン プロコフィエフ ユニバーサルクラシック (1994/05/25) 売り上げランキング: 5,192 Amazon.co.jp で詳細を見る  リヒテルという人は、ピアニストとしてだけ語るには勿体無いぐらいおかしな逸話にまみれている。ピアノ演奏もさることながら、人間としても「分裂的」っていうか、ほとんど病気みたいな人なのだ(それが天才の証なのかもしれないけれど)。「ピアノを弾くとき以外はロブスターの模型をかたときも手放さない」だとか「飛行機が嫌いすぎて、ロシア全...