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今年よく聴いた音楽を選ぶ(旧譜編)





  • 通勤時


 四月から会社に入って、出勤時に繰り返し聴いてた旧譜・名盤の類が以下の4枚。雑多だけれど「テンションが上がる曲」がたくさん入っているアルバムをよく聴きました。なかでもスティーヴ・ガッドのドラムがブラストするSTEELY DANはホントに「よし、朝から頑張るぞ」という気持ちにさせられました。今気が付いたけど、4枚中2枚にウェイン・ショーターが、同率でハービー・ハンコックが、そして4枚中3枚にロン・カーターが参加しています。あとジョニー・マーの変則チューニングについて考えたりしましたね。



Aja
Aja
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Steely Dan
MCA (1999/11/23)
売り上げランキング: 2440




Meat Is Murder
Meat Is Murder
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The Smiths
Warner (1995/02/01)
売り上げランキング: 65616




Miles Smiles
Miles Smiles
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Miles Davis
Sony Jazz (1998/10/13)
売り上げランキング: 3653




Maiden Voyage
Maiden Voyage
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Herbie Hancock
Blue Note Records (1999/04/20)
売り上げランキング: 6042




D


 ウェイン・ショーターのソロのバックで、スティーヴ・ガッドのバスドラが「パタパタパタッ!」と鳴る部分でいつも「よっしゃー!」という気持ちになりました。あとこの曲、コード進行がおかしなことになってる。




  • 休日


  クラシックは主に休日の昼間とかに(爆音で)。後期ロマン派の音楽を聴きなおして「誇大妄想的なところが最高だなぁ」とか思いました。とくにリヒャルト・シュトラウスはすごすぎる。今年の7月に自分が参加しているオーケストラが演奏してからこの作曲家の常識外れのオーケストレーションと作品の規模に魅了されています。



マーラー:交響曲第9番
マーラー:交響曲第9番
posted with amazlet on 07.12.07
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,ウゴルスキ(アナトール) アバド(クラウディオ) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 アバド(クラウディオ) マーラー
ユニバーサル ミュージック クラシック (2002/05/22)
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R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベーム(カール) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ヘッツェル(ゲルハルト) ベーム(カール) R.シュトラウス
ユニバーサル ミュージック クラシック (2007/02/28)
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D


 リヒャルトはメタル!





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