拝啓、ジョン・ウェイン

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黄色いリボン
黄色いリボン
posted with amazlet on 06.11.01
ビデオメーカー (2005/11/19)



 映画鑑賞抜かずの三発。アマゾンで値段を見てびっくり。500円だって。最近の名画DVDの安さには驚くばかりだ(ちなみに『鳥』も1000円だった)。ガンマンが出てくる西部劇も好きだけれど、騎兵隊VSインディアンな西部劇も好きなのでジョン・フォードという監督は映画のことを詳しく知らない私でも「すごい好きです」と言ってしまう。『駅馬車』なんてガンマンも騎兵隊もどっちも出てきちゃうからな。


 『黄色いリボン』は、年を取って貫禄があるジョン・ウェインが良いオッサン/良い上司って感じの退役近い騎兵隊員を演じていて、こういうのもまた私の「理想の男性像」の一つだ。『椿三十郎』的に言えば「鞘に入った本当に良い刀」といった所だろう。ハリー・キャラハンは「抜き身の刀」過ぎる。


 主人公が落ち着いているせいか、中盤を過ぎたあたりからの流れはかなりゆったりとしてコメディ色も強く、とても良い気分で観た。特に主人公の長年の部下が、酒場で大暴れするシーンなどは爽快。真面目なキャラクターが多い中で、程よい笑いをストーリー内で発揮していて、こういう設定が置かれると(基本的なことなのかもしれないけど)「上手いなぁ……」と思う。ユーモアが大事だ。


 音楽も良し。なんか聞いたことがあるな、と思ったら『黄色いリボン』のメロディは「鬼ーのパンツは」という曲のメロディじゃないか。古い映画におけるサントラでは、主題歌のメロディが劇中に変奏されて登場することが多いのだが、こういう「職業的作曲家」の仕事というものに触れると安心する。そういった意味では久石譲のジブリにおける仕事ぶりはものすごく古典に忠実なのだなぁ、と思う(『となりのトトロ』がたぶん一番分かり易い)。音楽はルシアン・カイリエ。チャイコフスキーが用いる半音階的な上昇・下降音形が聞き取られ、ロシア国民楽派五人組の少し後の世代が書いたみたい。景気がよく楽しい。





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