id:violet217、id:Monsieurのところで私の痴態プレイがレポートされております。お酒を飲むと「目の前にあったものを食べる」、「寝る」、「同じネタを繰り返す」と畜生同然のダメ人間になってしまう私ですが、その日は「サイモン・ラトルの物真似」と「『生きる』の志村喬の物真似」という渋いネタを繰り返しておりました。あまり面白くないネタでも繰り返したらミニマル・ミュージック的に昂揚してくるんじゃないか、と思うのですが、いつも昂揚するのは自分だけです。自己完結。
上にあげたのは元ネタ、ホンモノのサイモン・ラトルの動画。「楽器を顔で弾く人」というのが演奏家にはいます。ジミ・ヘンドリックスとか内田光子とかね。彼ら同様に、ラトルは顔で指揮を振ります。オーケストラはベルリン・フィル。毎年行われているサマー・ピクニック・コンサートの模様でしょうか。演奏しているのはバーンスタインの《キャンディード》序曲。作曲者の自作自演よりも速いテンポで景気の良いブラスをガン鳴らしています。ここでは「顔振り」は控えめ。
こちらもサイモン・ラトル/ベルリン・フィル。曲目はブラームスの《ピアノ五重奏曲》のオケ編曲版(編曲はシェーンベルク)。同じく野外での演奏会ですが、なんか絵葉書でこの風景見たことありますね。顔振り全開で快速テンポが気持ち良く、各ソリストが化け物的に上手いのがベルリン・フィルらしい演奏。
他にできる指揮者の物真似といえば「ソ連の代表的指揮者、故エフゲニー・ムラヴィンスキー大先生のリハーサル風景(曲はブラームスの交響曲第4番)」なのですが、全く伝わらないため封印しています。
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ラトルによるブラームスのピアノ五重奏は、どうやらこちらのDVDからリッピングされたものの模様。そうかアテネの野外音楽堂か……。
ムラヴィンスキーの映像はこちらのDVDから。これ同じ映像持ってるんですが、再発されて値段が一気に半額になっていると思ったら2枚組だったのが1枚組でブラームスとチャイコフスキーの演奏をカットして「ショスタコーヴィチ生誕100周年記念商品」にしなおしたもののようです。ジャケットが同じだから紛らわしい。私のムラヴィンスキーの物真似を面白く見たい方は『エフゲニー・ムラヴィンスキー(チャイコフスキー/ブラームス/ショスタコーヴィチ)』をごらんください。それにしても恐ろしいのはソ連のオーケストラの弦楽器群が見せるボーイングの揃い具合。北朝鮮軍隊の行進を思い起こさせる統率感は恐らく地球上に二度と存在しない「政治的と関連しあった音楽状況」を象徴していると言えましょう。コンサートマスターはまるで暗殺者かなにかのような目をしています。
このアテネの演奏会、じつは現地に行ってたんですよー!
返信削除DVDにうつりこむ自分を必死こいて探しましたが無謀と気づくのに時間はかからなかったです。
ラトル「顔振り」大いに納得であります。ものまね、みたかったです!!
まじっすかー。うらやましい。調子がいいときはラトルのマネはよくやっているので街でラトルっぽいアクションをしている人みかけたらそれは私です。
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