『グレン・グールド 27歳の記憶』より。この映画は過去に7回ほど観ておりますが、カナダの田舎にある湖に近い自宅でバッハのパルティータ第2番1楽章を弾くこのシーンが最も好きです。使用しているピアノはチッカリング*1古いグランド・ピアノ。スタインウェイのピアノが全世界で圧倒的なシェアを持っている現在では、あまり目にしない「ピアノが調度品として扱われていた時代」の装飾が美しい楽器です。グールドはこれを残響を少なくするように調整し、チェンバロに似せた音にさせているそう。ちなみにこの演奏、CDになっている録音よりかなり速いテンポ。「鬼気迫る練習」……というか。でも楽器を練習中っていうのは本来このぐらい集中していないとダメなのだと思う。
バッハ:パルティータ 全曲posted with amazlet on 06.11.07グールド(グレン) バッハ
ソニーミュージックエンタテインメント (1994/04/21)
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私はグールドの《平均律》があまり好きではないので、《ゴルトベルク》以外のバッハ演奏になるとパルティータ全集が素晴らしいと思っています。特に第2番と第6番。
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