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そういうお前ら、ホントに「選挙」に行ったのか?



 どうも私、ココロ社さんの選挙に行かない宣言*1を読んで、その尻馬に乗ろうと企むブロガーです。狂ったように面白い、と称されるブロガーが政治的な発言を行った、ということで賞賛や批判が入り混じったブクマコメントがついているようですが、今回もココロ社さんは絶対的に正しい。複雑な世の中ですから、政治に関しては思考停止、その代わりに別なことを考えて生活を充実させる、という選択は合理的であると思います。選挙速報も見たいし、HDレコーダーで取りためていたアニメもみたいなんってーのはよくばりです(この欲張りモノ!)。


 そもそも、選挙権は文字通り「権利」なわけですから行使するのは自由。義務と履き違えているバカがゴチャゴチャ言っているようですが、ココロ社さんが言うように「自分が応援している政党に票が入って欲しい」というだけで、ご立派そうに言えるようなことではありません。「まあこういう人は投票しないでくれるとありがたいよ」なんて皮肉られる言われはまったくありません。「投票するのが当たり前」と主張を押し付けるのはファシズムです。


 本当に日本の将来を考える人間であれば、今回投票に行った人、それも世の中の雰囲気に流されてなんとなく民主党に入れちゃったような人を非難すべきです。今回、テレビが「選挙に関心が高まっている」と煽るものだから、予言の自己成就的に余計「高まっちゃってる」気がしますが、選挙に行って(というか)自らの支持する政党・立候補者に投票した(つまり選択を行った)人はどれだけいるのでしょうか。大部分は「自民はダメだから、とりあえず民主」という感じで選挙権を行使しただけなんじゃないか、と。


 私は、「アナタの周りに小沢一郎に期待している人いますか?」と問いたいですね。本当は誰も小沢になんか期待していないのに「自民がダメだから」という消極的な理由(と雰囲気)で、民主党に投票した人ばかりなんじゃないのかなぁ、と思うわけです。しかし、それは「選択」というよりも「逃避」に近い気もします。まぁ、前回の都知事選なんか、選択肢すらなく石原に決まってしまったから、今回はまだマシかもしれません。都知事選なんか、ホントはみんな石原なんか支持してないのに、対立候補がしっかりしないわけだから、消極的に現職へ投票……という「選択のできなさ」がすごくノー・フゥーチャー感を演出してましたし(少なくとも私はそう思ったんだよ!)。


 また、前回の衆議院選で、自民が「郵政選挙」と銘打って、焦点をしぼったPRを行ったのが大当たりさせたのにリベンジを試みるように、今回の選挙戦は各野党ともに「年金」「アンチ安部」に焦点をしぼってきました(そんななか唯一共産党は『ストップ貧困!守れ、9条!』と謳っており、そのズレっぷりが最高だと思いました)。逆に今回そこにフォーカスが当てられているのに、自民は自ら「年金」を語ってしまった。そのために、火に油を注ぐ結果になってしまったことも考えられます。これは丸川珠代が熱心に語れば語るほど、薄幸強度が増大し「当選しないオーラ」が出てしまうのと構造が一緒です(何故か当選しっちゃったけど)。ここまで劇場型選挙戦の成功如何が直接的に結果に響いてくるなら、当然次の選挙も劇場型戦略がとられることでしょう。


 でも、これって投票する人のことを完璧にナメてますよね。「こういう分かりやすいポイントを提示したら、民衆ってバカだから食いついてくるだろう」という感じで、まったく具体性のないマニフェストとワイドショーのネタで選挙戦を行っている、そういう態度を批判すべきなんじゃないのか!!あと、そういうネタにまんまと食いついているバカ野郎をもっと激しく非難すべきだろ、このバカ!!


 今後、衆議院解散とかになって政権交代がおこったとする。でも、たぶん小沢が総理大臣になったって、嫌な世の中は変わんない。でも、世の中が嫌な感じだったのは、今も昔もあんまり変わんない。一番怖いのは「ああ、自民もダメだったけど、民主党もやっぱりダメじゃん……」っていう落胆が来たとき、このままの感じだと再び日本がホンモノの全体主義に突っ走っちゃってもおかしくないってことだろう。絶対ヤバいだろ。小沢VS都政から国政にカムバックした石原とかさー。勝っちゃうよ、石原。第二回東京オリンピックがベルリンオリンピックみたいになっちゃったりしてさー。だから、雰囲気で流されてる人を今から強烈に批判しておけ、というわけです。「流れるのは、ロックだけで良い……。ロックよ、静かに流れよ……」って遠い親戚のおじさんも言ってたし。






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