Carlinhos Brown
Rand (2014-08-05)
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ブラジルのミュージシャン、カルリーニョス・ブラウンの新譜を聴く。彼の名前を認識したのは本作が初めてだが、なんでも80年代に彼と同じバイーア出身のカエターノ・ヴェローゾのアルバムに参加したことで知名度を高めていった、という経歴を持つ人らしい(プロフィールは、
こちらのサイトに詳しい)。もともとパーカッション奏者としてキャリアを積んでいったことを考えれば当然とも言えるのだが、本作では大変に激しいアフロ・ブラジリアン・パーカッション・サウンドが展開されており、結構ド肝を抜かれた一枚である。あのジェームス・ブラウンに由来するという芸名はダテにつけたものではない。シンセの音色がいなたい感じであったり、四つ打ちのキックにパーカッションが乗っていたりするのは、なんだかインド料理屋で四六時中流れているダッサいインド音楽的なイキフンを漂わせもするのだが、そこに目をつぶっても凄まじい。なんというか、ブラジル音楽という枠を軽く飛び越えて、中南米のアフリカにルーツを持つリズムが高濃度で凝縮されている。こういうタレントが平熱で活動しているブラジルという国は、恐ろしい国であるな……と思った。
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