ネット上では日本語でまともにプロフィールも読めないので、英語版のWikipediaや本作のジャケットに印字された情報をざっくり訳しておく。1950年にリオ・デ・ジャネイロ郊外のMadureiraという町で生まれ、16歳から自作の作曲をはじめる(Wikipediaには14歳からとある)。歯科医として働く一方、ベッチ・カルヴァーリョやエリス・レジーナ、セルジオ・メンデス、シコ・ブアルキといった著名ミュージシャンとの共演を重ねる。1991年にイヴァン・リンスらの協力のもとファースト・アルバムをリリースした。今日ではジョビンやヴィラ=ロボスの伝統を継ぐ「現代で最も素晴らしく重要な作曲家」として評価されている……という。あのパスコアールも「あの野郎は100年に一人の逸材だ」と褒めやしているんだって。
ファーストが41歳というのだから、これは遅咲きなミュージシャンと言えるだろう。とはいえ、別に評価されてなかったわけではないのだから、歯科医やりながら、じっくり自分の音楽を醸成させていったという人なのだと思う。70年代から著名なサンビスタとの共演歴があるんだから、本気出せばすぐに天下取れたんじゃないか、とも思う。クラシック・ギターを本格的に学び始めたのも26歳からだから、のんびりした性格の人なのか、自分も「本気出せばいつでも天下取れる」と思っていたのか。
(ギンガが師事したJodacil Damascenoの動画はYoutubeでも観れる。当然ながら現在はおじいさんだ)
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