拙ブログで、アルゼンチンやペルーなどの音楽を語る際に「モダン・フォルクローレ」というテクニカル・タームを用いることがあるが、実際のところ、どういう音楽なのかよくわかっていないのが、実情である。フォルクローレと聞いたら「コンドルは飛んでいく」のイメージが強すぎて、カルロス・アギーレが「フォルクローレだ」と言われても、乖離が大きすぎて、よくわからなくなってしまうのだった。が、本作のブックレットにはザンバとかチャカレーラとか、ちゃんと楽曲の形式について書いてあったのだった。そうか、こんなにジャズっぽかったりしても、伝統的な形式にそった音楽なのだなあ、と思う。
(Allá lejos y hace tiempo)
本作の一番の聴きどころは、リリアーナ・エレーロのヴォーカルを加えた「Allá lejos y hace tiempo」。なんだこの渋みのある声は……。
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