ガトー・バルビエリ
ユニバーサルクラシック (2005/02/23)
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ここ最近はガトー・バルビエリ(アルゼンチン出身のサックス奏者)を移動中などに繰り返し聴いていた。ケーナ、ギター、インディアン・ハープ、パンフルート…と南米臭がする音楽。レベル的にはジプシー・キングスぐらいのものだと思うのだが、なんかコカの葉っぱ噛みながら演奏していそうな適度にヌルいバンドをバックに、ガトー・バルビエリがまるでバリバリとした独特な音色を持つテナー・サックスをブロウしまくる感じがとても良い(あんまり芸が無い感じも良い)。こいつら、ラマに荷物積んで移動してんじゃねーか?などと思う。ポンチョ着てさ。
音楽的にそこまで完成された感じはしない。アストル・ピアソラのタンゴが「あんな小奇麗なヤツ、オラがとこの音楽じゃねぇだ!」と地元民から言われるぐらい洗練されていたのに対して、バルビエリの音楽はもっと締まりがユルい。だからこそ、私には何か音楽が生きている感じがする。若干、インチキ臭いんだけど。ジャズと南米の音楽の幸福な蜜月…と言えば言いすぎだろうか。でも、見事にフゥージョンしている。
1973年。マイルス・デイヴィスもバリバリ活躍していた頃に発売された異端のジャズ/異端の南米音楽。ジャケットのいかがわしさも最高です。アルゼンチン。カルロス・クライバー、マルタ・アルゲリッチ、ブルーノ・ゲルバー、ダニエル・バレンボイム…とクラシックの分野でも有名な人を輩出しているけれどもそんなに音楽の盛んなところなんだろうか…。謎。
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